キャリアブログ

プロティアン株式会社代表キャリアコンサルタント 金澤美冬のブログ

だれでも読書会@パン屋さんのご報告

本日、だれでも読書会@パン屋さんを開催いたしました。

 

女性7名、男性3名の会となりました。

 

とても楽しくて、私が一番楽しんでしまったと思います。すみません。

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ショコラクロワッサンものすごく美味しかったです。

そしてパンがサクッサクで美味しかった・・・

 

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こっちも食べとけばよかった・・・また来月!

順番に一人1~2冊を3分ほどで紹介していきました。

 

■夜中の薔薇(向田邦子

向田邦子さんのエッセイです。今日はトップバッターだった私が紹介した本です。この本の中の「手袋の話」がとても印象深く、何度も読み返しているので紹介しました。気に入る手袋が無かったら、手がカチカチに凍えようとやせ我慢をする、気に入らない手袋を身に着けるくらいならその方がマシ、という筆者の性格に憧れや羨ましい気持ちと、でもきっと生きるのが大変だろうな、という凡人の感想を添えて。

 

向田邦子の「父の詫び状」を最近人に薦められたという方もいらっしゃったので、「思い出トランプ」(中でも「かわうそ」という短編が私は好きです。)、「阿修羅のごとく」、「あ・うん」も追撃でお薦めしてしまいました。

 

ムーミンパパ海へいく(ヤンソン

ムーミンというと可愛らしくメルヘンなイメージがありましたが、なかなかに哲学的なお話らしいです。ムーミンパパは自らのアイデンティティを常に探している方だということや、ミイは実は35人きょうだいで、スナフキンとも異父きょうだいだということも今日初めて知りました。作者のヤンソンさんが母との葛藤やナチスに迎合せねばならない葛藤などを抱えていたため、ということもお話しされていて、非常に深みあるご紹介でした。

 

■あゝ、定年かぁ・クライシス(原沢修一)

定年を1年後に控えて、定年後に何をしようか考えたことがこの本を読むキッカケだったそうです。「キョウヨウの無い人」は「教養の無い人」はなく「今日、用の無い人」。「キョウイクの無い人」は「教育の無い人」ではなく「今日、行くの無い人」だそうで、生きがい難民と呼ばれるそうで、ご紹介してくださった方はそれをきっかけにキャリアコンサルタント資格を取得されるにいたったということでした。行動力がすごいです。

 

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みなさまの様子

 

■羊男のクリスマス(村上春樹

この本をご紹介してくれた方は、最初、村上春樹の本を読んだ時には気持ち悪かったけれど、今では「村上主義者」だそうです。(ハルキストではなく、村上主義者。そう呼んでほしいと村上春樹さんご本人が言っているため。)

 

私も、村上春樹を初めて読んだときは「気持ち悪い」と思ったのですが、今は好き、なので激しく共感を覚えてしまい「そうそうそう!!!!」と席が少し離れていたにも関わらず乗り出してしまいました。そして読書会が終わってからも村上春樹糸井重里が一緒に書いた本を紹介してもらい、ほくほく。

 

■Discover Japan~ニッポン人はどこから来たの?~(雑誌)

ミトコンドリアDNAで相性判断(徳永隆司)

この2冊をご紹介してくださった方は、ご自身が南方起源ということが分かり、開拓精神があったりと納得いく結果が多くあったそうです。心理ゲーム・カフェに早速行ったりとこの本を読んで実行されたことも多々ありアクティブさに驚きました。

 

そして私自身のルーツも気になってきました。北方起源なのか?大陸中央起源なのか?紹介してくれた方と同じ南方起源なのか?それぞれがどんな特徴を持っていて自分がどこかを予想するのも楽しそうです。

 

■ツバキ文具店(小川糸)

手書きでいろんなお手紙を代書するお話。ご紹介してくださった方ご自身が、手書きの文字が好きで、伝えられないことを手紙にして書いたり、間違って伝わってしまったことを改めて伝え直す手段として使ったりということを日ごろからされているそうです。お若いのにLINEやメールではなく手紙を書くということをされているところ、筆不精の私としては尊敬しちゃいます。しかも文庫本だったら1時間で読めるほどの速読力の持ち主だったので尚更です。

 

鎌倉が舞台のお話ということもあって、鎌倉に私も行きたくなりました。蛇足ですが私は鎌倉なら瑞泉寺が好きです。

 

■ぐうたら王とちょこまか王女(ミラ・ローベ)

ぐうたらな王様がいて、娘の王女の影響で素晴らしい王様になっていくという童話です。小さい頃にこの本の中でパンと水が美味しそうだったから実際に食べたお話をされていて、なんだかその方の小さい頃の様子が見えるようで、可愛い!と思ってしまいました。王様に様々なことを考えさせないように周りの人たちが動いている、というのは大人の世界、政治の世界が描かれていて、童話と言えど核心をついているようなお話だと思いました。

 

今、作者を調べるためにAmazonで見てみたら、「大人が読んでも考えさせられる素晴らしいものでした、大切にします」等書かれていて、とても評価が高かったのもうなずけます。

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盛り上がりました。

ツァラトゥストラニーチェ手塚富雄

精神の成熟の変化は駱駝(重荷を背負わされている)から獅子(自らやりたいこと、自由を獲得し)、小児(創造していく)となっていく。ご自身の現在の状況と重ね合わせて考えていらっしゃり、とても興味深いものでした。訳者によっても読みやすさが全然違うということだったので、この手塚訳を読んでみたくなりました。

 

私も大学の時の課題図書だったものの「らくだが・・・?」と数ページ読むのにもものすごい時間がかかり、その上ほとんど全く頭に残らなかったという悲しい思い出があったので、これを機にもう一度挑戦してみたいです。

 

■道は開ける(カーネギー

酸っぱいレモンをレモネードに、というお話が出てきました。もちろんこの本のすごさは分かっているのですが、ご紹介してくださった方が元牧師さんで、そしてそのご自身の経験をお話してくださったのですが、心にずっしり来る内容で、お話が終わったあともぼーっとしてしまいました。

 

よりこの本の良さを再認識しました。私もこの本に何度助けられたか、という本でありこれからも助けてもらおうと思っています。

 

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私が撮った写真は暗い

■強運(元谷芙美子アパホテル社長)

いつも出張先でアパホテルに滞在するときに置いてあり気になっていて今回読まれたそうです。帯に「人間の器を広げる一冊」とあったそうですが期待を裏切らない、ピンチをチャンスに、失敗を成功に導くにはという内容です。蚊をバチっと退治したと思ったら自分のつけまつげだった、という愉快なエピソードなどの紹介がありました。

 

以上、本日のご報告でした。

 

 椎名さんの安定したファシリテーターっぷりで、純粋に参加者として楽しんじゃいました、椎名さんお疲れ様です。ありがとうございました。

 

次回は11月23日(土)に開催することといたしました。また改めて告知いたします。